FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2007年4月 クッシングとアジソン②

以前にも、クッシングの治療薬による副作用として、副腎機能低下の症状が起き
低ナトリウムや高カリウム血症を起こす場合もある、と書いたのですが、
その後、それがどうして起こるのかを調べてみました。薬が効きすぎてしまい
コルチゾール値が下がり過ぎるというならわかります。トリロスタンという薬は
生涯投与が基本といわれるとおり、飲んでいる間だけしか効果がないので
効き過ぎてしまったら、飲むのを止めれば元の状態に戻ると言われています。
でも、ACTH検査などでのコルチゾール値は低くないのに、血液検査や症状から
アジソンを疑うような結果が出る場合はどう考えればいいのか、そのことが
とても疑問だったのです。ここからは私の考えなので、正しいかどうかは
責任が持てません、あくまでも素人の私の考えとして読んでください。
副腎は中心部の髄質と外側の皮質があり、皮質で合成されるコルチゾールが
過剰に分泌されるのがクッシング症候群で、原因が脳の下垂体にあれば
クッシング病と呼ばれ、副腎腫瘍、過形成、異所性、医原性などを総じて
クッシング症候群といいます。副腎で生成されるいくつかのホルモンのうちの
2種類のコルチコステロイドには、グルココルチコイドというコルチゾールなどと
もうひとつ、ミネラルコルチコイドという、ナトリウムやカリウムの濃度や
水分バランスの調整をするホルモンがあります。どちらもステロイドです。
トリロスタンという薬は、3βーヒドロキシステロイド脱水素酵素阻害剤といって
ステロイドを合成する、この酵素だけを阻害するので、副作用が少なく安全と
言われているようですが、2種類のステロイドが同じ位、過剰に分泌されていれば
薬の調節でうまくコントロールできるのでしょうが、グルコの方がより過剰で
ミネラルがそれほどでもなかった場合、コルチゾールの数値はあまり下がらず
ミネラルの方が少なくなり過ぎる、ということが起きても不思議はないのかなと
思いました。トリロスタンの量が、コルチゾールのグルコを抑えるにはまだまだ
足りないけど、ミネラルには効き過ぎて減少しすぎてしまうというような。
ACTH検査で測定するのは、グルココルチコイドのコルチゾールの数値ですから
ミネラルコルチコイドの減少は、ナトリウムやカリウム、電解質の数値を
血液検査で調べてわかるのでしょう。そして、コルチゾール値は明らかに
クッシングを示していても、ミネラルコルチの数値は副腎皮質機能低下を示す
ということも起きるのではないかと考えました。そこで、治療にあたる獣医は、
コルチゾールの過剰分泌を抑えるための投薬中にこういうことが起きたら
副腎皮質機能の状態が、クッシングの亢進症とアジソンの低下症、どちらが
身体にとってリスクが大きいかを考えながら、投薬量や回数、休止などの判断を
していくことになるのだろうと思います。クッシングの治療にはコルチゾールを
抑える必要がありますが、同時に、身体に必要な他のホルモンの量を
きちんと維持することが、命を守るためには不可欠になってくるからです。
まったく正反対に思えるクッシングとアジソンですが、ホルモンというものが、
実は非常に複雑なバランスで保たれているのだと考えることで納得できました。

クッシングの治療薬としては、他にもミトタンやケトコナゾールがありますが
阻害する部分や酵素の種類等も違うので、詳しく調べることができませんでした。


スポンサーサイト

tag : クッシング症候群 アジソン

プロフィール

miyu

Author:miyu
マルチーズのモモ(♀)
2003年5月20日生まれ10歳
2006年7月からトリロスタン
(デソパン)の投薬で
クッシング症候群の治療を
開始する(3歳1ヶ月)
2011年夏、クッシング症候群の
投薬治療を中止する
現在は甲状腺機能低下症の
治療のため甲状腺ホルモン剤の
投与のみ(2012年10月)
すべての投薬を中止(2013年)

カテゴリー
最近の記事
過去の記事一覧(月別)
03 ≪│2007/04│≫ 05
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
検索フォーム
全記事(数)表示
全タイトルを表示
最近のコメント
FC2カウンター
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。